人はそう簡単に変わらないとよく言われます。
これはコンフォートゾーンとホメオスタシスの関係で説明が可能です。
コンフォートゾーンは、その人にとって居心地が良いと感じる空間のことです。
帰宅して落ち着く感覚になったり、親しい人と一緒にいると楽しめたりするのは
このコンフォートゾーンがあるからです。
高所が苦手な人は平地を好みますし、人前が苦手な人は前に出ると緊張します。
人間は、このコンフォートゾーンの外側には出ようとしません。
もし出ようものなら、すぐにコンフォートゾーンに戻りたくなります。
これがホメオスタシスの働きです。
ホメオスタシスは生得的な機能で、体温が上がれば汗をかいて
平熱を保とうとするように、生命維持に必要な機能なのです。
では、理想の自分がコンフォートゾーンになればどうなるでしょうか。
理想の自分である新しいコンフォートゾーンに戻ろうとします。
この方法論で人生を変えていくことができます。
しかし、人間にはスコトマがあります。
人間には脳と心があります。
脳は実際に頭の中にあり、我々が生きていく上で欠かせません。
心は、実際に形としてあるわけではありませんが、確かに"あり"ます。
心とは、脳を抽象的に捉えた表現です。
実際に起きていないことでも、楽しいことを思い浮かべることで
笑顔になったり、涙を流すことができます。
それは、心単体で起きているのではありません。
脳でも何らかの反応があります。
脳と心は別々にあるのではなく、切り分けることができません。
脳と心は同じもの、それをマインドと呼びます。
人間は、マインドの有り様でどんな風にもなれます。
スポーツやビジネス、勉強、全てマインドの活動です。
マインドを上手に使えるようになれば、どんな批判や逆境も、
跳ね返すどころかチャンスに変えることができ、
自分らしい生き方をすることができます。
物理的な制約のない世界を描くことができ、
それを実現していく能力を秘めているのです。
逆に、洗脳されて本来望まないような
生き方をしてしまう危うさもあるのがマインドです。
人間には必ずスコトマがあります。
人生が激変し、理想の人生を歩んでいるつもりが、
実は真逆のことをしていることもよくあります。
健康的に日常を過ごしているつもりが、
実は身体に良くないことをしているかもしれません。
実は良くないことを良いと思ってしまうのも、
スコトマがあるからです。
もちろん、一概に良い悪いと言えるわけではありませんが、
本人にとって良い選択を続けることが重要です。
それを可能にするのは、過去の繰り返しによって出来上がった
現状を壊し、その外側に飛び出していく必要があります。
そうやって人生を激変させ続けていくことが可能です。
そんな人が増えていけば、社会は必ず良くなります。
コーチングは人類にとっての生き方改革となるのです。
それは誰かの経験則に沿った方法では実現しません。
あまり表には出ない先人達の偉業を含め、
最新の科学の知見を盛り込んだ方法論と、
それを実践する人たちによって実現します。
暗澹たる社会に、自分の人生を歩んでいく人が増え、
本当の幸福で満たされていくのが楽しみです。